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「テクノロジー」と「自然」の共存について考えていく

概要

2009年大阪府立大学経済学研究科博士後期過程終了。博士(経済学)。 関西大学商学部助教、株式会社 Magne-Max Capital Management 取締役などを経て、2014年専修大学商学部講師、2016年、専修大学商学部准教授。2017年株式会社NYSOL 取締役副社長。2019年、株式会社Logpose Technologies に取締役CIOとして参画。ビジネス分野におけるデータマイニングの実践に関する研究に従事。オペレーションズ・リサーチ学会 事例研究賞(2015年)、データ解析コンペティション最優秀賞他、受賞多数

最初に、ログポースに参画のきっかけ・理由を教えてもらえますか?

羽室との縁が大きいですね。自分は普段、大学でデータマイニングのビジネス応用を研究していて、特にマーケティングの領域に対してデータを分析して知見を得るということをやってるんですよね。でも、研究ベースでデータ分析をしていると、すごく面白い結果が出たとしても、それによってどの程度のことができて、その結果どうだったのかというフィードバックを得づらいんです。
そんな時に羽室から、「データドリブンな意思決定を提供できるような会社をやりたい」ときいて、そのとき話した内容にすごく共感したのを今でも覚えてます。
「一緒にやってみたいな」と強く感じました。

その後、一緒に事業を始めてから、軸は変わらずに事業ドメインに変更(データサイエンスを活用したホリゾンタル事業から物流特化のバーティカル事業へ)がありましたが、今はログポースが物流領域でテクノロジーをどう活かしていくかを考えることに強い興味を持っています。

よくあるテクノロジーを追求するだけの形ではなく、社会実装によって世の中を少しでもいい方向に変えていきたいとか、経済システムだけでなくて、最終的にはCO2削減とかにつながって、それが地球環境自体を良くするとか。目先の利益だけじゃない大きなビジョンがいいなぁと思ってます。たぶん今って、環境意識の高いZ世代や、コロナの影響で働くことがどういうことなのか考え直した人とか、多いと思うんですよ。

そういう時代背景がログポースの目指す世界とマッチしている気がしています。

中原さんは、現在大学教授も兼業されていると思いますが、大学とスタートアップの両立について、どう考えているかを教えてもらえますか?

大学の仕事は「研究」と「教育」なんですよね。自分の場合はビジネス応用をやってるので、ビジネスに携わりながら自分の研究を利活用できるっていうのがポイントです。ビジネスを経験することは教育の方でも活かせると思いますし、最先端のテクノロジーに研究と実務の両方で触れられる環境は、自分にとって大きな意味があると思います。あとはモチベーションの話になりますが、「自分が成長していく」というのが私の中ですごく大きなモチベーションの一つなんですよね。哲学的ですが、人生は有限で、人は成長し続ける生き物じゃないですか。ログポースは、優秀なエンジニアやアルゴリズム開発者がいるので、私にとってまさに成長できる環境であり、自分が成長することでログポースに利益を還元できる、そんな関係だと思うんです。

社内の雰囲気はどう感じていますか?

組織としては、誰に対しても一人一人がいいたいことを言って議論ができる、遠慮のない関係だと感じてますね。今の段階では作るべきプロダクトが明確なので、一番現場をわかってる羽室がプロダクトにもガッツリ入って、限られた条件の中で主体的に話し合いが行われているという状況です。ただ、そこは理想の姿ではないと思っていて、もう少しプロダクトが落ち着いてきたら、もっと広い視点で主体的な話し合いが加速すると思っています。そういうメンバーが集まっていますし、それが善とされる組織だと思います。社長が知らない間になんかすごいものが出来て、「社長これどう?」みたいな。そんな環境って面白いですよね。

今後中原さんが個人として、成し遂げたいことはありますか?

難しいテーマですけど、「テクノロジー」と「自然」の共存について、今後どうなっていくかに興味があるというか、共存できる仕組みを見つけたいと思ってます。これまでテクノロジーは、早く走れないから車作って、空飛べないから飛行機作ってみたいな、身体的なテクノロジーの進化をしてきましたよね。次に、瞬時にいろんな情報にアクセスできるとか、能力的なテクノロジーの進化へと拡張していってるけど、それって今後はどうなって行くんだろうっていう。能力的なテクノロジーの進化について、技術も、行き着く先も気になります。その一方で、人だけが拡張してきた世界で、人は幸せになれるのか?って、自分は違うと思っていて。進化だけを追い求めていたら、地球や生物は苦しくなっていくじゃないですか。まさに今のテクノロジーの使い方って、莫大なエネルギーが必要だったり、明らかに地球に優しくないし。でも進化は止まらないから、だからこそ、自然との共存を考えて行くことがすごく大事な世界だと思います。
ログポースというテクノロジーの会社にいながらも、自然や他の生物をどう大事にして、共存できる仕組みを見つけることができるかというのが、私の人生として成し遂げたいことですね。

良いですね。中原さんが人生で探究しつづけたいテーマであり成し遂げたいことをお聞きしましたが、ログポースの中で成し遂げたいことはありますか?

ログポースでやりたいことも別でありますね。
自分の研究のテーマとして「表層的には現れてない、潜在的にある関係性を捉える」ということに興味があって。例えばSNSのフォローとフォロワーの関係ってネットワークですよね。ログポースで言うと、どこからどこに荷物を運ぶかとかも全部ネットワークじゃないですか。それら流通のデータが集まると、密度の濃いひとつの巨大データのネットワークができて、そうすると、A社とB社はつながってるとか、表層的な関係は簡単にわかるんですよね。でもそうじゃなくて、そのデータから「A社とB社に取引関係はないが、実は親和性がある」とか、そういうマッチングの関係性を捉えるみたいな。今後、ログポースの超ビックデータがたまることを考えると、潜在的な関係性や人の意思決定が見えてくると思うので、そこの研究ができたら面白いなあと思っています。

これからやりたいことは本当にたくさんありますね。
では次に、現在中原さんがログポースでどういう役割を担っているかを教えもらえますか?

現在の役割としては、アルゴリズム側で開発されているものをテストして、プロダクトの質を向上させることです。後は羽室からの依頼を100%で対応することですかね。今の事業フェーズではデータサイエンスという自分の本領が100%発揮できるステージではないと思っていて、全体を見て手が回ってないところを抑えにいくことが大事だと考えています。ただ、今のフェーズを超えた先に、今後自分の強みが発揮できる場が必ずくると思うので、その時に担う役割が今から楽しみです。
あとは最近ちょっと採用面談が楽しいですね。(笑) 一緒に働く人を知りたいから、スキルだけじゃなくて、そういうのを引き出す雰囲気づくりとか、面白いですね。

ありがとうございます。最後の質問になりますが、中原さんから見て、どんな人がログポースに合うと思いますか?このタイミングでジョインすることのメリットとかがあれば教えてください。

今のログポースは一人一人が目的に対して自主的に考えて、それぞれが持っている違うスキルをいい形で出し合っていくような組織だと思います。だから、同じビジョンを共有して、それに向かってどんどん動いてくれる自主性のある人は合うと思います。マインドセットとしては、自分の持ってるスキルをチームで共有しながらできる人。今のメンバーがまさにそういう人たちの集まりですね。
個人的には、自分のカラーを持ってるような、個性のある人が好きです。(笑) 
今のフェーズから参画することに関しては、羽室がビジネスや物事を動かして進めていくのを、近くで触れることができるのがすごく面白いと思います。他の会社を知っているわけではないのですが、かなりオープンな組織だと感じます。羽室の考えていることや行動はほぼすべて可視化されているので、そういうのって大企業とかでは見えない部分だから、すごく学びになりますよね。あとはまだ漠然としていて先が見えない環境を楽しめる人は、ログポースで仕事すると絶対楽しいと感じるはずだと思いますね。

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